生きもの調査:中級編
中級編の内容

- 調査結果を実際に農業に役立てることを視野に入れた中級編では、主に農家の方や農業関係者、専門家の方などを対象にしています。田んぼの生物多様性を高める農法を通じて未来の農業活性化を模索します。調査データは初級の「何がいたか」から一歩進んで「どれだけの密度でいたか」まで調査します。


- 栽培品種や肥料の与え方、耕し方、水の張り方、農薬の使用頻度などを基礎調査用紙にしたがって、田んぼの持ち主に幅広く聞き取ります。
必要な道具
基礎調査用紙


- 水温、pH(ピーエッチ、酸性・アルカリ性)などを測定機器で調べます。田んぼに生きものが増えると、土や水の性質が変わります。調査地点5点(図参照)を決めます。ポールなどで目印をつけるとより正確です。 調査地点で、緯度経度、気温、水温、pH、EC、DO、ORPを器具を使って測定します。
※器具は使用前にキャリブレーション(基準あわせ)を済ませます。
※詳しい使用法は器具に付属のマニュアル参照ください。
必要な道具
GPS(緯度経度)/水温計/気温計/pHメーター(酸度)/ECメーター(電気伝導度)/
DOメーター(溶存酸素)/ORPメーター(酸化還元電位)
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- 田んぼの土を耕して雑草を防いでくれるイトミミズやユスリカを調べます。田んぼの土を少し取り、面積あたりの匹数を調べます。土のなかの生きもの調査には「コドラート調査」と「イトミミズ・ユスリカ調査」の2種類があります。
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コドラート調査
- .生息環境調査と同様に、5か所の調査地点を決めます。
- 20cm×50cmの枠(コドラート)を稲株の間に置き、表層2cmの土を網ですくいます。
- 網で土をゆすぎます。
- 網に残ったサンプルを、白いバットに少しずつ取り分け、出現する生きものを記録します。
- 出現数を1万倍して10アールあたりに換算します。

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イトミミズ・ユスリカ調査
- 生息環境調査と同様に、5か所の調査地点を決めます。
- .球根植え器(土堀り君:直径7.3cm)、を使い表層10cmの土を取ります。
- 網で土をゆすぎます。 4.網に残ったサンプルを、白いバットに少しずつ取り分け、出現するイトミミズとユスリカを記録します。
- 出現数を25万倍して10アールあたりに換算します。
必要な道具
20cm×50cmの枠(コドラート)/球根植え器(土掘り君:直径7.3cm)/
網(目が細かくて丈夫なもの)/バケツ/白色のバット/ピンセットまたは爪楊枝/図鑑
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- 害虫を食べてくれるカエルがどれだけ住んでいるかを調べ、あぜ100m当たりの匹数に換算します。まず、田んぼのあぜ、できれば東西南北で調べます。メジャーであぜの長さを測定します。あぜをゆっくり歩き、田んぼの内側、稲株三条分までに出現したカエルの数をカウンターで数えます。可能であればタモで捕獲して種を確かめます。
必要な道具
タモ網/カウンター/
メジャー(50m程度まで測れるもの)/
図鑑(カエル)/
観察用のプラスチックケース/ルーペ
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- カエルと同様、害虫を食べてくれるクモの数を調べます。獲る餌に得意・不得意があるので、網を作る種類、網を作らない種類に分けて数えます。稲20株を観察して、現れたクモの種類と数を記録します。10か所(200株)を調査して平均値をとります。
必要な道具
カウンター/図鑑
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- 田んぼ周辺の水路の魚類などを調べます。
- .調査票へ調査地区名や調査日を記入します。
- .水路に練り餌を入れたもんどりを仕掛けます。1?3時間後に入っている魚を調べ、小水槽に入れてデジカメで記録します。
- 定置網を使用する場合は12?24時間前から仕掛けておきます。
- タモで水路をすくって魚や貝を採取してもよい でしょう。
必要な道具
もんどり/練り餌/定置網(あれば)/タモ/観察用小水槽/デジタルカメラ
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