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生きもの調査とは

生きものの視点から見つめる「農」と「くらし」

経済性を求めた農業の弊害

水田など農地では化学肥料や農薬が多用され続けた結果、地力の低下、地下水の汚染、生態系の破壊など環境への影響がはっきりと目立つようになりました。
よりたくさんの化学肥料を使わなければ収穫できない、強力な殺虫剤を使わなければ害虫が減らない、ということもおこり農業生産に支障をきたすまでになっています。
実際田んぼでは、「昔いたメダカが全滅した」「トンボが飛ばなくなった」「土が貧しくなった」という生態系の変化が顕著に出始め、農家の人もいよいよ危機感をつのらせるようになりました。

生きものの視点から農を見直す

農薬や化学肥料を多用する田畑では、害虫を食べるクモやカエルが減り、土を耕すミミズが減り、ますます強力な農薬と化学肥料が必要になるという悪循環。こうした農地はわずか数十年で不毛の地になってしまうといわれています。 そんななか、私たちは、「田んぼの生きもの調査」という手法を用いて、これまでの農薬や化学肥料を多用する「人間中心」「効率優先」の農業から視野を広げ、「生きものの視点」から、農業やくらしのありかたを見直すことを目的として活動しています。

調査を通じて広がる生物多様性農業

前身団体の「田んぼの生きもの調査プロジェクト」以来、土を耕し雑草を抑えるイトミミズ、害虫を盛んに食べるカエルをはじめ、田んぼの生きものの力を見直し、生物多様性を高めた水田と、慣行栽培の水田で比較調査を行ってきました。 「生きもの調査」という共通手法によって、生産者・消費者がともに参加する調査が続けられ、参加者は年々増え続けています。2007年度は全国100調査地を超えるまでに活動の輪が広がっています。